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エアゾール噴射剤の機能


エアゾール缶の中には、原液とガスが入っています。

ボタンを押すとガスと原液が噴射されます。ですからこのガスは「噴射剤(propellant)」と呼ばれています。
「噴射剤」の機能は、

1.原液を噴射するエネルギー源=「噴射

2.原液と混じって原液を均一に分散させる希釈溶剤=「希釈

3.噴射されたあと最適な蒸発速度で蒸発する速乾性溶剤=「速乾性

以上の3つの機能を兼ね備えています。 「噴射剤」は、単にガスの圧力で原液を押し出すだけでなく、 原液の機能を最大限に生かす重要な役割を持っているのです。



圧力

「噴射」機能でもっとも重要なのは、適切な圧力のガスを選ぶと いうことです。
蒸気圧力曲線グラフへ

エアゾール缶に入っている製品は、35℃における圧力が0.81MPaG未満の比較的低い圧力であり、通常のガスボンベ(家庭用プロパン ガスなど)の「高圧ガス」製品とは異なる取扱いとなっています。

その圧力の中で強力なジェット噴射、細かく空間に広がる霧、ゆっくりと押し出される泡等、それぞれに最適な圧力組成のガスが使用されています。

一般には、ブタン(C4H10)100%(0.15MPaG at20℃)とプロパン(C3H8)100%(0.75MPaG at20℃)を任意の割合で混合することに より、最適な圧力を得ることができます。



希釈

「希釈」機能でもっとも重要なのは、原液との相互溶解性が高いガスを選ぶということです。

相互溶解性が低いと、缶の内部で原液とガスが分離してしまい均質な噴射ができません。原液とガスの液比重の差が大きいと分離しやすくなります。(この機能を補完するために「噴射前に良く振ってください」という注意書きがついた製品があることはご存知のことと思います)

この機能は、水やアルコールのような原液に含まれている希釈溶剤と協力して機能を発揮します。塗料のように溶解力が求められる分野では、LPGでなくDME(ジメチルエーテル)が単体、あるいはLPGと混合して使用されています。




速乾性


「速乾性」機能とは、噴射された瞬間に蒸発し細かな霧を作ったり、肌に塗布された後ゆっくりと蒸発することにより、ひんやりとした清涼感をガスで得ようとすることを言います。

希釈機能と同様、原液に入っている溶剤とガスを総合的に選定することが重要です。

基本的に沸点が低いものが速乾性で、高いものは遅乾性ですが、蒸発潜熱の違いもポイントとなります。